日銀当座預金と金利
先日,こんな記事を読みました.
記事の内容は,今回のマイナス金利の影響で市場にどんな影響があるかについてポジティブ・ネガティブの両仮説を立てて,検証をどのように行うかということについて触れています.
ポジティブな仮説:
銀行が日銀当座預金への預金から株式・資金供給へとシフトし,市場が活性化する.
ネガティブな仮説:
マイナス金利の規模が不十分なため,銀行の日銀当座預金への預金を抑制できずにリスクオンしない.その結果,市場は活性化しない.
いずれにせよ,仮説によるとポイントは日銀当座預金残高です.
この記事を見てから,日経の短期金融市場欄にある日銀当座預金残高を見てはいるのですが,そもそもどのような動きをしてきた指標なのかということを知らないために,現在の変化が上記の仮説において感度の高いパラメータとして相応しいかわかりません.
ということで,調べてみました.下記に過去のデータがあったので,エクセルのマクロにより全部自動で取得させてグラフを作成しました.
残念ながら,2011年からのデータしか見つかりませんでした.出来れば,特徴的な金利の変化点と株式相場の大きな変化(2007~2009年くらいまでの暴落)などを含めたかったのですが,ちょっと足りませんでした.とりあえずは作ったグラフを見てみます.
グラフは2016/01/18までで,おおよそ同じトレンドを持つ2013/05あたりからのトレンドは約2000[億円/Day]です.
ちなみに直近の2016/02/17~2016/0219のトレンドは約100[億円/Day]ですが,上記のグラフを見て頂いて分かるとおり,数日では割とノイズが多くなんともいえません.
せめて1~2週間程度は見ないとトレンドは分からないので,引き続き一指標としてウォッチングしていきたいと思います.